イルミネーション実施までの流れ
1. お客様の要望をヒアリング
- 実施目的・ターゲット
- 実施場所
- 点灯期間
- ご予算
- 好みの色や装飾イメージ等のご要望
その他、周辺環境(周辺住人などへの配慮)に合わせた対応等、お客様に合わせてご対応いたします。
2. 現地現場の調査
現地の電源やどのように取付けるか、周辺環境や設置箇所の確認等を行い、 どのようなイルミネーションのご提案ができるか現場調査をさせていただきます。
- 電源の位置
- どこから電源を引っ張ってくるか
- 取付け位置
- 取付け方法
- 作業スペースの確認
- 高所作業車の要・不要 など
3. デザインスケジュール
現場調査の内容やヒアリング内容をもとに弊社デザイナーがイルミネーション装飾のご提案をさせていただきます。 サイズを確認し、ラフを制作します。担当営業とすりあわせしながら内容を固めていき、LEDストリングスの数量は どれくらいつけられるか、モチーフの大きさや数はバランスがとれているか、使用している色のバランスは問題ないかなどを 考えながら、お客様が想像しやすいようにイメージ画像を作成していきます。 できあがったイメージをご提案させていただき、提案内容をもとにお客様のご要望とすりあわせし、 お客様のイメージに合ったよりよいイルミネーション装飾となるよう修正を加えるなどして進行していきます。
4. 見積り提案、イルミレンタル
使用するオブジェやLEDストリングスの数など、デザインに合わせてお見積もりを作成いたします。 施設全体を現調し、どこにどういった装飾ができるかを一からご提案することもあれば ご予算内でのご提案で装飾箇所のご指定を受けてお見積もりをご提出する場合もございます。
イルミネーションはLEDストリングスを購入・保管し、次年度にまた使用することが一般的ですが、 弊社ではイルミレンタルを行っております。購入よりも低コストでお客様での保管の必要がなく 次年度以降は違う色のLEDストリングスを使用することが可能ですので、購入〜保管までお客様で 管理したいという場合を除けばデメリットは見当たりません。
弊社で取扱いのあるLEDストリングスのカラーは以下の7色です。
・ホワイト-他の色に比べ明るい印象になります
・電球色-暖かみのある色合いです
・ピンク-キュートな印象になりますが色の組み合わせ次第でイメージが変わることも
・ブルー-幻想的な空間を作り上げます
・アイスブルー-ブルーに比べて明るい色合いでキレイな光を放ちます
・グリーン-植物のような色合いで辺りを照らします
・ライムグリーン-新緑を思わせる明るいグリーンです。
5. 設営
実施が確定したらまずは部材の発注を行います。固定部材や電材、重機の手配などを準備します。 準備が完了したら設営スケジュールに合わせ安全第一で設営作業に取り組みます。 ヘルメット着用はもちろんのこと、カラーコーンで囲ってその範囲内で作業します。 場合によっては誘導員をつけ、安全対策を講じます。 また、樹木に取付けることが多いイルミネーションですが、その際はキレイに見えるように 全体のバランスを見ながら取付けていきます。 基本的に点灯させながら取付けることが多いので進行状況を確認しながら行います。 設営後、一番最初の点灯時は、不点灯がないかなど全体の点灯確認をするために現場に立ち会います。 無事、点灯確認ができたら以降はタイマーを設定しておりますので自動で点灯消灯が行われます。
6. 点検・メンテナンス
ひとくくりにメンテナンスと言っても様々なことを行っております。
①目視点検
LEDストリングスが垂れていたりして危なくないか、不点灯はないか
取付部材は外れていないかなど目視で確認します。
②漏電値計測点検
大量のイルミネーションを使用するとどうしてもごくわずかな漏電は
発生してきます。(現在のLEDストリングスでは必ず起こることです。)
その漏れ電流の数値を各箇所計測していきます。
明らかに平均値より高いところは、漏電している箇所がある疑いがありますので原因を探ります。
もしそのまま放置すると、漏電値が増えて漏電ブレーカーが作動しイルミネーションが消えてしまいます。
それを防ぐためにも、漏電値の計測は行う必要があります。
また、雨の日は漏電値が上がりやすいので理想は晴れた日と雨の日の漏電値を計測することがベストです。
7. 現状復帰作業 (撤去)
撤去作業に関しては、施工の段階で、撤去時に傷がつかないかなども含めて行います。 大きいツリーの撤去に関しては現地でばらしてトラックなどに積み、撤去します。 こちらも高い作業などが多いため、安全第一で作業を進めます。
イルミネーション装飾の豆知識
1. LEDストリングスとは
LEDストリングスは、1本に100球のLEDライトが、約9.5cmピッチでついています。
1本の長さはコネクター部分も含めると約10mです。
使用電力は1本100球で約4Wの直流電源です。
電気代/2020年1月1kwh19.88円(東京電力 従量電灯B ※最初の120kWhまで)。
例えば1万球(ストリングス100本)を1ヶ月間、1日7時間点灯させた場合、
100本×4W÷1000W×7時間×19.88円=55.664円(1日)×30日=約1670円
2次電源(一般的に交流100V・・コンセントから採る電源)から、専用ケーブル等で整流器に接続させ、交流電源を直流100Vに変換してLEDを点灯させます。 LEDストリングスは、消費電力は約4Wですが、かなり細い線に直流100Vの電気が流れています。 従って、電気工事は有資格者、またイルミ施行工事はしっかりとした知識と経験をもった業者に頼んでください。
LEDストリングス用の整流器
※直流と交流/直流はプラス極とマイナス極が分かれている電源。
交流は家庭のコンセントと同様に右、左があるが、プラス極・マイナス極が固定されない。
2. イルミネーションの
チェックポイント
- 電機経路の確認。どこから電気をとり、どのように配線するか?
- 樹木植栽、ツリーに対するイルミ使用の本数の検討
- 職人1人あたり8時間(1日)で設営できる本数の検討…現場の難易度で異なります。
- リスク管理の検討
・漏電したとき、何が起こるか?
・ブレーカーが落ちたとき、どうなるか?
・その他対策をどうするか?
(漏電ブレーカー付きの整流器を使用すると、施設のブレーカーを落とすことは防げます。) - 期間中のメンテナンス範囲(無料メンテ範囲、有料メンテ範囲を把握しておくこと。)
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イルミ設営になれている職人でも、直流100ボルトの配線を、屋外樹木等につけている意識のない人が多い。線を踏みつけたり、過度に折り曲げたり、コネクター接続部分の漏水防止対策がおざなりになりがち。最悪発火の危険性が大であることを、毎日作業の始まる前に注意喚起させることはとても大切です。
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タイマー設定時間確認
自動点灯、自動消灯等タイマーを設定する場合、冬場の日没に合わせたり、商業施設の営業時間に合わせるなど、イルミネーションの魅力や効果を最大限に発揮するためにも、点灯消灯のタイミングは大事なポイントです。
3. ツリーや樹木に使用する球数
ツリー、樹木に使用する大まかな球数になります。特に樹木などは自然のものなので個体差があり、高さで計算しても品種や横に広がる枝ぶりによっても変わってきます。詳細はお問い合せください。
クリスマスツリーの球数
樹木の球数
4. イルミネーションの3大リスク
イルミの被覆を通して主に雨水がしみ込み漏電する。ブレーカーが落ちて、停電事故につながる。乾燥すると直ることがあり、漏電箇所の特定が難しい。ブレーカーが落ちないと、大きな事故になることがあるので、 設営前に、 漏電したときのリスクを検討しておくことが重要。対策としては、 漏電ブレーカー付きの整流器を使うのも有効。
[球切れによる不点灯][断線による不点灯]
いずれも屋外で長期間にわたって使用すると、風や雨の影響で球切れや断線が起こりやすい。 設営技術である程度予防できますが、完璧な対策はありません。
[整流器からの発火]
電気の流れる回路に何らかの問題が起こり、整流器に負荷がかかり発火することがある。
[イルミを連結するコネクター部分から発火]
コネクターのオス、メス部分の接合部分から雨水等が入り、発火することがある。LEDストリングスで使用する 電線に100ボルトを流すには、大変細い電線なので、つぶれ、折り曲げなどに弱い。 取り扱いになれた会社(職人)に頼むことが大切です。

もっとも信頼されている日本メーカーの製品です。
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